睡眠時無呼吸症候群|はたがや南口心療内科|渋谷区の心療内科・精神科

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

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睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患のことです。肥満や喉・顎の骨格的な形状などが関与して、喉の空気の通り道が塞がってしまうことが主な原因です。睡眠時無呼吸症候群をきちんと治療しないで放置すると、居眠りによる交通事故や各種疾患(高血圧、糖尿病、不整脈等の心疾患、脳卒中)、ひいては突然死を招く確率が大幅に上昇するといわれています。仕事や家事、日常生活にも支障が出ることが多く、何も手を打たずにいることは危険です。家族などから、大きないびきや呼吸の一時的な停止を指摘されたことがあれば、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

睡眠時無呼吸症候群の症状

次の3つの症状のうちいずれかがあれば、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

  • いびきがうるさい
  • 日中の眠気がある
  • 朝起きると体が重たい

症状としてはほかに、下記のようなものがあります。

  • 倦怠感がある
  • ぐっすり眠った感じがしない
  • 起床時に頭痛がする
  • ED(勃起不全)である
  • 夜中に何回もトイレに行く
  • 集中力や記憶力が低下した など

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査

睡眠時無呼吸症候群の診断、および症状の程度を測定するために当院では「簡易検査」を行っております。お貸し出しした専用機器を使って、ご自宅で検査を行っていただき、データ解析をいたします。口と鼻に呼吸センサーを、指に血中酸素濃度を調べるセンサーをそれぞれ取り付けて一晩ご就寝いただきます。その結果、睡眠時無呼吸症候群と診断できれば治療に移ります。より精密な検査が必要な方は専門医療機関をご紹介いたします。

睡眠時無呼吸症候群の治療

治療法は、睡眠時無呼吸症候群を招いている原因、また個々の患者様の状態に応じて、下記のような方法のなかから選択されます。

CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure=経鼻的持続陽圧呼吸療法、通称シーパップ)

鼻に装着したマスクから空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道にかけ、気道の閉塞を取り除いて無呼吸を防ぐ治療法です。中等症から重症の患者様にとても効果的で、ほとんどの患者様は、この治療を行ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきりと目覚め、昼間の眠気も軽くなります。睡眠時無呼吸症候群の最も重要な治療法として、欧米や日本で広く普及しています。

マウスピース

就寝中の顎の位置を少し変えるだけで改善が見込めるような軽症の患者様が適応になります。気道が広がるように、下顎が上顎よりも前に出るようにさせるマウスピースです。専用のマウスピースですので、作製の際は専門の歯科医を紹介します。

生活習慣指導

肥満の方は、減量のために食事を腹八分目に抑え、適度な運動を心掛けます。枕が高過ぎると下顎が沈み、上気道が塞がりやすくなるので、自分に合った高さの枕を使うようにしましょう。また寝酒は禁物です。お酒は筋肉を弛緩させるため、気道の閉塞をさらに悪化させます。同様に睡眠薬のなかには筋弛緩作用をもつタイプのものがありますので、服用にあたっては、医師にご相談ください。